8月7日放送された「林修の今でしょ講座」でわさびの健康&栄養について紹介。中でも食中毒予防や血流改善効果だけでなく効率よくわさび効果を発揮するレシピもまとめてみました。
なぜ暑い夏にわさびが良いのか?
以前わさびが体に良い理由の1つとして、体内循環の改善を助けてくれることを書きましたが、今回はより深い【6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート】(6-MSITC)により血流改善や血管を守る効果が期待できるというのです。
夏はドロドロ血に注意
そうです。暑いと血液循環が悪くなりやすく、また水分不足が続くとより血が流れにくい状態になるため、血栓になりやすいという危険性があるのが夏の怖いところ。だからこそわさびのツーンとした効果や 6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートが役立つというものです。
山葵の辛味が苦手なら
マヨネーズと一緒にするとまろやかになります!
サーモンなどのDHAやEPAと一緒にいただくことで血流改善をダブルで期待できるというのです。
例:焼いたサーモン(鮭)に、わさびマヨを掛けていただくなど
肝臓の解毒力アップ
6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート (6メチル)は、肝臓が有害物質を解毒する力もアップさせてくれるのです。
6メチルを含む野菜
- 玉ねぎ
- 春菊
- にんにく などがありますが、
- ダントツで6メチルが豊富に含まれるのが【わさび】。
血管や肝臓を守るレシピ
【わさびイカ納豆】
- イカを細切りにして、納豆を混ぜる。
- あとは、ワサビを乗せるだけ。
以下が期待できるレシピ。
- イカのタウリンにより疲労回復
- 肝臓への働きを助ける
- 納豆のナットウキナーゼで血栓予防
血管を守る【わさび味噌】
ワサビの6メチルとお味噌の大豆ペプチドの2つの効果で血管を若々しくする効果が期待できます。
- ワサビを茎まで細かく切る。
- 砂糖と味噌で1を味付けすればOK.
- きゅうり、ニンジン、新ショウガなどをつけて召し上がれ!
食中毒予防
以前紹介しましたが、免疫が落ちやすい夏は、食中毒が増えますが、ワサビに含まれる【アリルイソチオシアネート】という成分が食中毒菌の繁殖を抑える効果があります。
アリルイソチオシアネート効果
- 常温で気体になりやすい。(揮発性がある)
- 強力な殺菌作用。
※わさびを入れたら密閉し殺菌作用が全体にいきわたります。
6メチルを効果的に摂る方法は?
6メチルは熱に弱いため、加熱料理にはおすすめできません。
冷やし茶漬けや和え物、トッピングなどで効果的にいただきましょう。
生わさびとわさび漬けはどっち?
わさび漬けがよいのだそう。
酒粕の酵素と一緒に摂ることで、6メチルの吸収率も上がります。
わさび1日の摂取量目安
1日5グラム(小さじ1杯)が理想なのそう。
ワサビの正しいすりおろし方は?
6メチルはワサビの茎側に豊富に含まれているので、茎からすりおろしましょう。(基本的に葉のあるほうを上にして持ち、すりおろしますが。)
わさびを醤油に混ぜてはだめ?
蕎麦好き、刺身好きには驚きの使い方として、ワサビは醤油に混ぜると水溶性のため流れてしまうので、刺身などに直接乗せて食べることで栄養を最大限に摂取できることを覚えておきましょう。
チューブわさび、本ワサビ入りとあるけどそれでも栄養は摂れる?
本わさび使用と記載のあるわさびの中でも、成分情報に違いがあります。
- 本わさび使用・・・50%以上使用
- 本わさび入り・・・50%未満
原材料は含有量の多い順に表記されているのでぜひ原材料チェックも忘れずに。
注意点
チューブわさびには6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネートはあまり含まれていないため、沢山摂っても効果は期待できませんので、本わさびは本命です。これで残りの夏もわさびの元気パワー、抗菌効果&栄養をいただき乗り切れるコツが分かりましたね。ぜひご参考までに。