海外赴任・駐在というと、憧れる人は少なくない。
海外赴任となれば、英語は堪能になる、外国人の同僚や部下と仕事をして、日本の縦社会だけに縛られた環境から自由な環境で、仕事も私生活も素敵なんだろうなと思う人は多いけれどそう簡単に実現はしない。
海外単身赴任が決まったのに、自分の英語力と必要性が比例していない、英語力が発揮できないあなたのために、
キャリアを成功させるために必要な英語力アップの方法として以下のような方法をご紹介していきます。
海外駐在にはどのくらいの英語力が必要か?
どんな英語勉強方法が効果的か?について、考える前に、メンタルを強くすること。そして海外駐在員としての成功の第一歩として、自分を信じてあげることだ。どんな時でもこれは忘れてはいけない。
海外駐在員で働くために必要な英語力とは
海外で赴任、駐在員として働くために必要な英語力はもちろん職種によって色々。どういった職種が英語が特に必要か確認しよう。
英語力が求められる職種
- 外資系クライアントの担当者
- クライアントは現地企業
- オフィスに現地採用の外国人が多く在籍している場合
英語力はあった方がいい職種
日本語が主体となるため、そこまで英語を必要としないこともあるが、英語力があった方が得な場合
- 日系企業を担当者
- 海外に住む日本人をターゲットにした企業
ビジネスレベル以上の英語力が必要
駐在員として海外に派遣された経験がある人のうち、派遣時の英語力としてTOEIC800点以上を取得していた人が有利であることも。
配属先の国により、英語力の必要性は能力度がどの程度あった方がいいかという考え方ではなく、以下が重要だ。
- 実際英語能力が高ければ高いほど良いポジションにつけるということ。
- 更にビジネスコミュニケーション力は現地クライアントとの信頼構築の上でもより重要視される。
- 赴任先の国の(人・食・習慣)文化を事前に理解しておく。
欧米諸国で赴任した場合
アメリカ、イギリス、オーストラリア、ヨーロッパ諸国での海外駐在員は、高い英語力、ビジネス英語以上は必須。
アジア圏で赴任した場合
シンガポール、香港、マレーシア、インド、フィリピンなど
アジアでは、英語は母国語ではなくともビジネスが盛んなエリアのため、欧米に負けずビジネス英語以上のコミュニケーション力が求められる。
例えばシンガポールなどのアジア圏の英語は、更に独特ななまりがあるため、ヒアリング力も試される。
「シングリッシュ(Singlish)」
「Singapore+English」をあわせてシンガポール英語と言われる「Singlish(シングリッシュ)」。
発音が特徴的。シンガポールは中華系の人が約8割。そのため英語の発音にも中国語やマレー語の影響を大きく受けているといわれている。
シングリッシュの例:
- 「Think」は「ティンク」
- 「Don’t walk」「ドントウォーク」は「ドンウォッ」
赴任・駐在は「日常英会話」と「ビジネス英語」
海外赴任となると、先ほども挙げたように仕事の内容により、「日常英会話」と「ビジネス英語」とわかれる。
日常会話は、海外生活をする上で必要不可欠なものから、趣味や週末の予定といったものまで幅広くある。
赴任先英語日常英語もバカにならない
日常英語といっても、自分が1年以上海外駐在員などとして、生活していくためにこんなことが必要になる場合がある。
- 買い物英語
- レストランで追加注文
- 同僚と雑談
- 部下の仕事の進捗を確認
- 病院で医者に体調の説明
- エアコン、トイレなど修理を業者に依頼
- 車の修理 など
「日常生活レベルの英語があれば大丈夫。」と言われ、いざ駐在生活をスタートすると日常会話でつまずく人が多いため、こういったイメージをしておくことは大事なのだ。
ビザや子供の学校に関する書類
海外赴任でこれも必要になることは以下。
- ビザ手続き
- 学校関連書類
- 地元銀行口座開設
自分だけでなく、家族、子どもたちが安心して海外現地にて生活できるように、こういった書類なども大切な仕事でもある。
★最低限押さえておくべき、あいさつ英語(初対面の英語の勘違いを防ぐ)
日本文化を知らない日本人
自国の文化を知らない人が多い日本人。日本人より海外の人の方が日本の文化を愛している、マニアックに勉強している、興味がある人が多かったりする。
最低限、以下のことは言えるようにしておくと赤っ恥をかかずに済む。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず
孫子・謀攻編
向かう相手の実情と自分の実力を正しく知ることで、負けない戦い方ができるということ。
- 自分の住む町の人口、特徴
- 家族について
- 戦国時代の歴史
- 日本の食文化
- 日本で人気なこと、もの(こども向け、ティーン向け、大人向け)
※人気の日本アニメなど
ビジネス英語
駐在していると、英語力、TOEICのレベルが高くてもそれらを発揮できなければ意味がない。
- プレゼン力
- 交渉力
- 聞き手として上手に理解できるか
- 苦情内容を把握して、それに応えらえるか など
海外駐在員として仕事の成果、結果を出すためにはビジネス英語力やコミュニケーションはあなたがうまく現地に適用するために、とても重要。
多国籍英語コミュニケーション力
海外赴任をするからには、コミュニケーション力だけれなく、交渉力が求められる。
日本で営業力がNO.1だとしても、これらを活かせなければ海外に配属される意味はない。
とはいっても日本人の多くの人が苦手とする議論の場。
部下やクライアントとの的確なコミュニケーションがとれないことは痛手となる。
また欧米諸国への赴任となっても、アジア圏の人ももちろんいること。その人その人のなまりを上手に聞き分ける、理解力が求めらえるのは当然なのだ。
そういった点でつまずく人が多いため、生きた英語、使える英語力を身に着けておく必要がある。
完璧な英語を求めない
日本人に多くみられる特徴として、完璧に英語が話せないと恥ずかしい。ということ。
完璧に英語が話せなくても要点が見えていれば、情報は伝わるのだ。
英語テキストには強いが、実践的英会話、英語に弱い人はこういった精神的にぶつかる英語の壁を突破できるようにしないと、海外で潰されてしまうので注意をしよう。
知ったかぶり英語は危険
ただの観光で海外にいるわけではないので、安易に「OK,OK!」「Yes, Yes.」というような返事はしてはいけない。
日本人は簡単。そう思われては、良いビジネスはできないからだ。
皮肉英語でのあいさつ
駐在してすぐなど、現地スタッフに試されることがある。
ポーカーフェイスで英語の皮肉を言われて、周りのスタッフが笑うこともある。
日本の部署や会社とは異なる文化社会で、こういった歓迎のあいさつがある場合もあるので、事前に知っておこう。
海外駐在を目指す人におすすめ勉強法
勉強法その1:基礎英語
中学レベルの文法や単語からやり直すこと。
中学英語と聞いて簡単だろうと思うかもしれないが、中学英語には重要な基礎が詰まっている。
人によっては中学校レベルの英語からつまずき、英語が嫌いになった人も多く見てきた私。
英会話の8割は中学英語レベルの知識でできると言われているほど。基礎英語で使える英語、重要な文法や単語を学び直しをしよう。
勉強法その2:英語ニュース読み
海外の英語ニュース情報をどんどん日常化していくこと。
英語ニュースサイトのラジオ、TV番組で耳を慣らすこと
日本でつまらないTVで笑っている暇があるならば、こうした英語を体に染み込ませる努力を始めよう。
勉強法その3:日本語字幕映画
まだ映画を吹き替えで楽しんでいないだろうか?
うちの1歳の子供でさえ、常に日本語字幕で英語の映画を観ている。
英語と言っても映画の内容により、スパニッシュ系、アジア系、欧米系など様々な英語が学べるだけでなく、
フォーマル英語~スラングまで多くの英語を取得するきっかけにもなる。
勉強法その4:TOEIC
日系企業であれば、特に重要視されるTOEICのスコア力。
海外駐在を目指していなくても、TOEICのスコアによって、ボーナスをもらえる企業もある。
映画やニュースで英語力を自然に身に着けつつ、TOEICなどでより高い英語力を学ぼう。
海外駐在が楽しかったなと言えるように
全て自分次第となる駐在。実績、良い結果を出すために英語力を活かことを基本とし、各職種や業種の専門知識や日本の高い技術力、文化、丁寧かつ繊細な仕事、強い精神力で、自分の力を発揮しよう。