2型糖尿病が増える原因として炭酸飲料や糖入の飲み物がありますが、世界保健機関(WHO)は今年2016年10月に、世界的に増加傾向にある肥満や糖尿病への対策として、砂糖を多く含む清涼飲料水への課税強化を各国に呼びかけたのです。
糖尿病リスクを高める飲み物
スウェーデンのカロリンスカ研究所の研究結果、ダイエット飲料を毎日2杯以上飲むと、糖入り飲料と同じように糖尿病のリスクが高まるという結果を発表。
ということは、せっかく糖尿病予防に意識してダイエット飲料を選んだとしても、糖入り飲料と同じリスクを持っているのであればダイエットも糖尿病予防も意味がありません。
成人性潜伏型自己免疫性糖尿病(LADA)リスク
LADAとは何なのか?
ひとことでいうと、LADAは1型および2型糖尿病の両方の特徴の糖尿病。
1型糖尿病のように、自分の体内の免疫系が膵臓(すいぞう)のインスリンを産生する細胞を破壊。
ただし、1型糖尿病は急激に発症し、インスリン注射の治療が必要であっても、LADAで細胞が破壊されるスピードは1型糖尿病に比べて非常に遅いため、インスリンによる治療が必ずしも必要ということではありません。
さらに、2型糖尿病のように軽いものから中等程度のもののインスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)を示すのだそう。
ダイエット飲料で糖尿病
(その1)
ダイエット飲料を摂取すると食欲増加
↓
甘い食べ物の摂取が高まり、肥満と糖尿病のリスクが増加する可能性がある。
(その2)
人工甘味料が腸内細菌叢(さいきんそう)のバランスに悪影響を与える
↓
血糖値が下がりにくくなる「グルコース不耐性(耐糖能障害)」となる
ダイエット飲料で糖尿病予防はできない?はいかがでしたでしょうか?糖尿病リスクを減らすために、糖入り飲料、ダイエット飲料を含めた甘い飲み物から卒業してみませんか?
関連情報:低カロリー飲料水肥満ダイエット大丈夫か
情報参照元:http://mainichi.jp/premier/health/articles/20161115/med/00m/010/002000c